ハイブリッドドローンの試作初号機「Aerorange pro」を開発。
試作から量産までのシームレスな製造体制を構築し、岡山県和気町でドローン物流を実証。

株式会社エアロジーラボ(本社:大阪府箕面市、代表取締役:谷紳一)は、「“純国産”の次世代ハイブリッドドローン」の開発を進め、この度、試作初号機「Aerorange pro」を開発しました。併せて、株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表:丸幸弘)、KOBASHI ROBOTICS株式会社(本社:岡山県岡山市、代表:小橋正次郎)ならびに成光精密株式会社(本社:大阪府大阪市、代表:高満洋徳)と、ハイブリッドドローンの試作から量産までのシームレスな製造体制構築に関する業務提携を行いました。また、本体制で製造したドローンを活用し、岡山県和気町で実証を行います。

つきましては、5月14日に製品お披露目および合同記者発表会(オンライン接続可)を開催いたします

 近年、物流へのドローン活用の期待が高まっています。しかしながら、従来のバッテリードローンでは、飛行時間と積載重量の両面に課題があり、実証が進んでいない現状があります。エアロジーラボが開発を進めるエンジンとモーターの両方を活用するハイブリッドドローンはこの課題を解決し、長距離・長時間・大量輸送を可能にします。初号機の「Aerorange pro」は、エンジン発電機とバッテリーを搭載することで最大飛行時間180分、最大飛行距離120km、最大ペイロード10kgを実現します。一般的機体と比較し、3-4倍も長時間飛行可能な本ドローンは、今後、物流や災害対策、農業用途など様々な場面でその利活用が期待されます。また、ハイブリッドドローンメーカーとしては初めて、株式会社自律制御システム研究所(ACSL)と連携し、同社のフライトコントローラーを採用しました。さらに、“純国産”化への最後の壁となるハイブリッド型パワーユニットは、兵庫県姫路市のヤマダパワーユニット株式会社と共同開発を進めており、今年度中をめどに実用化を目指しています。

「Aerorange pro」の開発において、オープンイノベーション拠点「Garage Minato」(大阪府大阪市港区)を運営する成光精密は、スタートアップ支援事業「Garage Minato研究開発プロジェクトサービス」の一貫として、同社が持つ関西圏町工場ネットワークから本開発に最適なチームを組成し、有限会社インデックス(本社:大阪府大阪市港区、取締役社長:上中洋人)とともに、製品開発の支援を行ってまいりました。国内町工場への製作委託を含め、これまで主に中国製の部品を組み合わせて作られていたドローンを、大阪を中心とする町工場の技術連携・製作により純国産として開発することに成功しました。
 さらに今後の「Aerorange pro」の量産化に向け、製造プラットフォーム構築支援を行う株式会社リバネスと試作を主導した成光精密株式会社、量産化を見据えたものづくりの各工程を包括的に支援するKOBASHI ROBOTICS株式会社、そして株式会社エアロジーラボの4者により、試作から量産までのシームレスな製造体制を構築します。開発された量産試作を用いて、2018年よりエアロジーラボが連携している岡山県和気町にてドローン物流の実証を行い、事業化を加速します。

 

本提携により、従来では、試作・量産試作・量産と縦割りのプロセスごとに異なる事業者が個別最適化を行うことで、社会実装までに多大な時間とコストが発生する「スタートアップの量産化の壁」という課題を解決します。

【記者発表概要】 《参加申込みはこちらから
オンライン接続はZOOMにて実施いたします。当日のURLはこちら
日時:2020年5月14日 13:00~14:00
場所:株式会社リバネス大阪本社
   (大阪府大阪市港区弁天1-2-1 大阪ベイタワーオフィス6階)

内容:
13:00~13:20         ハイブリッドドローン「Aerorange pro」の開発
          株式会社エアロジーラボ 代表取締役 谷紳一

13:20~13:30         Garage Minatoと関西圏町工場ネットワークによる試作支援
          成光精密株式会社 代表取締役 高満洋徳


13:30~13:40   ニッチトップメーカーが提供する次世代型ものづくりプラットフォームと量産支援
           KOBASHI ROBOTICS株式会社 中谷公紀  

13:40~13:45   和気町が抱える課題とドローンへの期待
                            岡山県和気町 町長 草加信義(和気町よりオンライン参加)

13:45~13:55   知識製造業の真骨頂
                            株式会社リバネス グループCEO 丸幸弘

13:55~14:15         質疑応答


本発表に関する記者発表を2020年5月14日に開催いたします。
オンラインでの配信接続も行いますので、ご出席いただけますようお願い申し上げます。


【記者会見ご参加お申し込み】
参加申し込みフォームはこちら


◆成光精密について
成光精密株式会社は産業用機械部品の設計、加工を行う部品加工会社です。2018年より、ものづくりに関わる技術者とベンチャー企業をつなぐためのオープンイノベーション拠点「Garage Minato」の運営も行っています。個々に持つ技術やノウハウと研究者・ベンチャー企業らが持つアイデアと先端技術を、お互いに主体性を持って行動することで社会実装を加速させ、日本が世界のものづくりイノベーションを支える開発拠点となることを目的に取り組んでいます。
https://www.seikouseimitsu.com/


◆エアロジーラボについて
株式会社エアロジーラボ(英:AeroGLab)は大阪府箕面市に拠点を置くベンチャー企業です。UAV(無人航空機)の開発、設計、製造、販売、空中撮影、各種映像作成等を行っています。ガソリンエンジンジェネレータを用いたハイブリッドシステムを搭載したドローンを開発し、最大積載量は15kg。2018年12月岡山県和気町での実証実験では、全長10.2kmのコースを無給油、バッテリー交換無し、自律飛行(着陸時のみ1部マニュアル操作)で5㎏の日用品をのせて計8日間で13往復にのぼる実証を行いました。
https://aerog-lab.com/


◆KOBASHI ROBOTICSについて
試作開発から量産・メンテナンスまで、ものづくりの各プロセスを包括的に支援する次世代型ものづくりプラットフォームサービスを提供しています。ものづくり企業が抱える様々な課題の解決を支援し、新しい未来を切り開くアイデア・コア技術のより早い社会実装をサポートすることで、日本のものづくり産業の変革に寄与していきます。
https://www.kobashirobotics.com/


◆リバネスについて
 2002年、理工系の15人の大学院生によって「科学技術の発展と地球貢献を実現する」という理念のもと設立されました。以来、科学教育・人材育成・研究開発・新規事業の創出に重点を置き、世界中のパートナー企業・公的機関と300を超える多角的なプロジェクトに取り組んでいます。リバネスグループでは、地球規模の課題解決に向けて、「世界で最も効果的な知識製造を行う企業群となる」をミッションに掲げ、人類が生み出す知識や技術を組み合わせて新たな知識を創造する「知識製造業」を営んでいます。
https://lne.st/

 

<本件に関するお問合せ先>
成光精密株式会社 代表取締役 高満 洋徳
TEL:06-6586-5771  FAX:06-6586-5772
E-mail:contact@seikou-seimitsu.com