2019年2月18日

 

「海底探査技術開発プロジェクト(DeSETプロジェクト)」の第二期テーマとして、

弊社が代表をつとめるチーム(テーマ名:量産型海中・海底ステーションの構築)が採択されました。

 

XY軸方向の分解能が100m以下の海底地形図を地球上の全海域に渡って作成することを最終目標とする海底探査技術開発プロジェクト(DeSETプロジェクト)の第二期採択チームの一つに、弊社が代表を務めるチームが採択され、研究開発に取り組みます。

 

地球上の海底地形は未だに、そのほとんど明らかにされていません。詳細な海底地形図の作成を進めることで、巨大地震発生メカニズムの分析や有用な新生物の発見、鉱物資源の発掘などを大きく前進させることに繋がります。

 

2017年4月より開始したDeSETプロジェクトは、地球上の海底地形図の作成を推進する海底探査技術の開発を支援するプロジェクトであり、公益財団法人日本財団、一般社団法人日本先端科学技術教育人材研究開発機構および株式会社リバネスの共同事業です。初年度は公募の結果、3チームが採択され、弊社は株式会社FullDepthが代表となる「海洋調査の完全な洋上無人化を実現する調査ソリューションの開発」をテーマとするチームの開発メンバーとして活動してまいりました。初年度の実績を踏まえ、第二期は弊社が代表とるチームでエントリーし、採択を受けました。

 

〔採択を受けたチームのテーマと組成〕

採択テーマ          「量産型海中・海底ステーションの構築」

チーム代表          高満 洋徳(成光精密株式会社)

構成員                 荒木 英一郎 氏(海洋研究開発機構)

見浪 護氏(岡山大学)

小野 雅晴氏(株式会社エスイーシー)

安間 洋樹氏(北海道大学)

大坊 真洋氏(岩手大学)

 

当チームが提案した「量産型海中・海底ステーションの構築(深・海援隊プロジェクト)」では、3次元モデルデータから鉄筋やコンクリートの造形が可能な一連のシステムの開発をテーマとし、それを海中・海底ステーションとして機能させるため、耐圧樹脂を利用した各種電子機器の防水化、AUVとのドッキング機構、新規のコイルアンテナによる通信と組み合わせ、実海域での検証を行うことを目標とします。将来的には、これらの技術による安価な海中・海底ステーションを各海域に設置することで、準リアルタイム測定による地震観測網の整備、精細な海底地形の作成および生物生態の観測、新たな海中空間利用の拠点化に役立てることを計画しています。

 

また、深・海援隊プロジェクトに取り組むにあたっては、Garage Minatoを活用し、近隣町工場や研究者、自治体など、多様な協力機関と共に邁進していく所存です。どうぞよろしくお願い致します。

 

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「海底探査技術開発プロジェクト」(DeSETプロジェクト)について

URL:https://deset.lne.st/

「量産型海中・海底ステーションの構築」(深・海援隊プロジェクト)について

URL:https://deset.lne.st/teams/2nd-team04/